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ハイファイクラスタ 第1話のあらすじ・感想 主人公の才能は? [マンガ]

少年ジャンプ42号から新連載「ハイファイクラスタ」がスタートしました。
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ちょっと今後が気になるマンガだったので、あらすじと感想について書いてみます。


■あらすじ

2045年東京。
街中のテレビに写ったニュースにて。

「近年、才能(アビリティ)ラベルを使った犯罪が増加しています。不正ルート売買や違法改造されたラベルの所持など犯罪に関わってしまわないように十分注意してください!」

そのニュースを聞いた黒い服の男が、
「ちっ、やる気の出ねぇ映像だぜ」
と一言。
場所は変わって、とあるピザ屋。
配達に向かおうとするアルバイトの少年が店長から、運転(ドライブ)ラベルを貼り忘れているよ、と注意を受けている。

注意を受けたこの十五条(じゅうごじょう)という名の少年がラベルを貼ると、スクーターは物凄い勢いで走り出した。


~才能(アビリティ)ラベル~
10年ほど前にどこかの頭のいい人によって発明される。
貼ることでアプリ化された”才能”を誰でも手軽にダウンロードできる。
つまり今や生まれ持った才能で差がつくことはない平等な社会。
人呼んで”才能社会(アビリティソサエティ)”


ただ、十五条少年はつぶやく。
アビリティラベルを使う才能自体は必須な訳で・・・。
僕にはその才能がまるでない社会不適合者の落ちこぼれだ。


場所は戻って冒頭の黒服の男。
商店街の肉屋でメンチカツを買っていた。

そこに十五条少年のスクーターが暴走してきて見事に激突。
黒服の男のメンチカツは地面に落ちてしまい、さらに腕ももげてしまう!
そのもげた腕を見て少年は慌てるが、その腕は義手とわかり大事にはいたらず。

ただメンチカツの代わりに配達中のピザで詫びる羽目に。
ピザを食べる間ちょっとした質問のやりとり。
「なんで高校生が平日の昼間からピザなんて運んでるんだ?」
「別に、学校なんてどうだっていいんです。昔から体質でどんなラベルでも不具合起こしちゃって、今の時代に僕みたいな人間がいくら勉強してところで・・・」

一方少年の方も心の中で疑問が。
「この人何やってる人なんだろう。一見ヤクザかと思ったけど意外とそんな感じでもなさそうだし、さっきの義手はいったい・・・」

と、そこで黒服から新たな質問が。
「ここらで闇でラベル売ってるとこ知らない?本来制限のある強力なラベルを誰彼かまわず売りさばいてるやつがいるらしいんだけど」

一瞬慌てる素振りを見せる少年。
しかし答えは「心当たりはないです・・・」

その様子に黒服が不信を抱いたところに後ろから
「おい、あれ十五条じゃね?」との声。
少年の同級生数名が通りかかったのだ。

「学校来ないでバイトしてるのほんとだったんだ。もう学校やめちまえよ。」
と吐き捨てたあと、少年のヘルメットを奪い「制球(ボールコントロール)アビリティ」にて蹴り回して遊ぶ。

と、そのヘルメットが通りかかった女の子に当たりそうになり、「あ、危ない」となったのだが、
黒服が「動作(ジェスチャ)認証」とつぶやいて構えると、ヘルメットが空中で止まり当たらずに落下。
誰も黒服の動作に気付かず、「ん?今空中で止まった?」と驚きの様子。

そこへ「ちょっと何してんの?」とかわいらしい女子高生が登場。
「ひどくない?こんな大人数でよってたかって・・・」

少年がひとこと「菜乃ねーちゃん!?」。
「やべっ、久世先輩だ」と逃げる同級生達。
この久世菜乃という女子高生は十五条少年のおさななじみとのこと。

その後、
「こんなところで何してるの?逃げてばっかいないで学校来なよ!」
「学校に居場所なんてない。当たり前のことが普通に出来る人に、僕の気持ちなんて・・・」
というやりとりの後、少年は逃げ出してしまう。


少年はピザ屋に戻り、黒服に食べさせてしまったピザの件でこってり絞られるが、ついてない日はとことんついていない。
一通のメールにより呼び出しを食らう。

少年が向かった先にはいかにも達の悪そうな集団が。
その中の代表と思われる目付きの危ない男が話を始める。
「会いたかったぜ、ぺーた君。今回の頼み事なんだけどさ・・・」
「ぜ、前回だけって話じゃ!?」
「言ったかなぁ、そんなこと。まあいいじゃんいいじゃん、ピザのついでのちょっと配達すりゃ済む話だろ?」
うつむく少年。
「今回運んでもらうのはこれだ。このラベルはすげぇ才能(アビリティ)が入っているとかでいつもの10倍の値がついた。ま、ここにいる誰にも適合しなかったからマユツバなんだけど」
「こういうラベルの勝手な取引って犯罪なんじゃ・・・」
「バレなきゃいいの。変な気起こしてチクッたりしたら、幼馴染のあの娘とか大変なことになっちゃうかもよ?」

結局引き受けざるを得なくなってしまい、一人佇む少年。
「そういえばすごい才能(アビリティ)って一体どんな?」
とケースを開ける。
すると、ラベルには「Hi-Fi」の文字が。そして、そのラベルは勝手に反応が始まり、少年の手のひらに貼り付いて剥がれなくなってしまう。


一方、残された女子高生菜乃と黒服。
たわいもない会話をしているところに菜乃の携帯に十五条少年から呼び出しがかかる。

急いで呼び出された場所に行ってみると、いかにも怪しい建物。
扉を開けたところに突き倒された十五条少年が。
「菜乃ねーちゃ・・・に・・・逃げ・・・」
すると後ろから先ほどの悪そうな集団が現れ、代表の男が
「遅かったじゃん。ぺーたクンだと思った?残念、オレでした~」

大切な商品が少年の手の平に貼り付いたことによっておじゃんになり、それに対する報復とのこと。
「分かってるよなぺーたくぅん、お返しにテメェの大事なもんめちゃくちゃにしてやっからよぉ」
菜乃の髪をつかみ集団の中に連れ込もうとする男。
やめるよう懇願してしがみつく少年だが、集団の一人がボクシングアビリティで殴り倒す。
「僕は大事な人のピンチにも何もできないのか」
と悔しがる少年にトドメのパンチを浴びせようとした瞬間、その男の背後から強烈な一撃が。

そこに立っていたのはさきほどの黒服の男。
「何者だテメェッ!どっから湧いてでやがった!?」と叫ぶ集団。
「警視庁 捜査六顆 対才能犯罪攻性特務課 通称”六攻特課(ろっこうとっか)”所属 貫寺晃作(かんでらこうさく) 警察だ!」
「ロッコートッカってどんな無茶でも平然とやるって噂のラベル犯罪専門の超法規的警察組織か!?」
「貫寺晃作っていやあ、確かそこのトップだぞ!」

「何でっ!?」と質問する十五条少年。
「何でって逆にお前はアレでごまかせてたつもりなのかよ。それよりお前の彼女なんかヤバイ感じになってっけどいいのか?」
「彼女じゃないよ!だって・・・目の前にいるのに僕は何も・・・。いいのかっていいわけないけど僕には何もないから何もできないんだよ!!」
「だから何もしないってか?何が無くても誰にでも愛と勇気は標準装備だろうよ」

それを聞いた代表の男。
「ぷぷっ、ぶひゃひゃひゃひゃひゃ。愛と勇気だぁ!?笑わせんな!!ヒーローにでもなったつもりかよっ!!」
「つもりじゃないけど、それが警察でしょ」
「ぬかせ・・・。おいお前らっ」
近接戦闘術、精密射撃、速射など、様々なアビリティを起動する部下たち。

「拳銃!?」驚く十五条少年と菜乃。
「そう、本来は流通することのない特別なラベルって訳だ。警察?目じゃねえなあ。こっちゃ軍だぞ?」
「あ、そうですか。よしこい!」銃も持たずに身構える貫寺。
「何やってんです!?警察なんですよね?こっちも銃とか・・・」
「ないよ、そんなもん。だって当てたら死んじゃうじゃん。大丈夫だって、こっちもラベルくらい起動してるからさぁ」

それを聞いていた代表の男。
「だからこっちのラベルはー。もういいやお前ら、やっちゃって」
銃を撃ち放つ部下たち。

「動作認証(ジェスチャにんしょう)」貫寺がつぶやくと、その部下たちがドサッと倒れた。
「何しやがった!?」
「銃弾を軽く打ち返してみました」
「バカ言え、んなことどうやって」
「お前さぁラベルの元って何か知ってる?ラベルのアビリティはただ何となく適当に作られた訳じゃない。実在の人間の才能を極めて忠実かつ高度に再現したオリジナルデータHi-Fiってのが元になってるのさ。巷で使われてるのは汎用性重視の普及版で使い勝手はいいができることは限られる。一方Hi-Fiは誰にでも適合するわけじゃないが、うまく使えればその力は絶大だ。なぜなら元になった才能の持ち主は古今東西の天才異才、歴史に名だたる偉人たちだからさ。そのありとあらゆる才能のデータバンクHi-Fiクラスタが世に存在するすべてのラベルの根幹ってわけだ」

「ハイファイクラスタぁ!?それがなんだってんだよ!?まさかテメェ・・・。」
「そのまさか」先ほどの義手が光る。義手にはHi-Fiのラベルがはってあり、SSK=KZRの文字が。
「ファイル名SSK=KZR。江戸時代初期偉業の長刀使い巌流・佐々木小次郎のHi-Fiだ。」
背後には佐々木小次郎の亡霊らしきのもが見える。

神速の斬撃反射神経動体視力超精密性がこのHi-Fiのアビリティ。真っ直ぐ飛ぶだけの銃弾を打ち返すくらい難しいことじゃない。」
「ハ、ハッタリだそんなもんっ!」ショットガンを取り出し放つ男。
「動作認証。一閃・壁(スラッシュ・シェルタ)
動きを止め、その場に落ちる銃弾。さきほどのヘルメットで見た光景だ。

「う、嘘だろ?本当に銃弾弾いて・・・!?」
続いて撃とうとするが銃身に弾が詰まり逃げ出す男。と思いきや菜乃を捕まえて近接格闘のアビリティを起動した。
「近寄るんじゃねぇ・・・。女に穴が空くぜぇ・・・?」
「は・・・、はなし・・・」

それを見た十五条少年。
「な、なんだ?先輩の起動したアビリティ、射程範囲が全然ないような・・・」
そんなことを考えながら、「誰だって、僕にだって、あと勇気は標準装備だ」
男に体当たりする少年。
「しまっ!」
菜乃を手放してしまい、慌てて外に逃げる男。
そこには止めていたボックスカーが。
それに飛び乗りエンジンをかける。
「殺す、轢き殺してやる・・・!」
「車で、貫寺さっ!」
「落ち着け落ち着け、あともうひとつこいつ忘れてた」
見ると物凄く長い警棒を持って立つ貫寺。
「やっぱ小次郎っつたらこう物干し竿的な」
「いくらなんでも長すぎじゃ・・・って貫寺さん!前っ!」
「死ねええええええええええ」
「はいはい、そんじゃよっこら・・・。動作認証。一閃・割(スラッシュ・スマッシュ)
車のフロント部分が叩き切られる。
へたれこむ男。
「SSK=KZR、起動終了」

「さっきはよく飛び込んだな~。正直、死んだなって思ったわ」
「自分でもよくわかんないけど、あの時何かが視えて・・・」
「んん~?見えた~??」
「それよりありがとうございました。貫寺さんって警察の人だったんですね。てっきり逆の方かと・・・」
「逆って何だコノヤロウ」
「あ、そういえばその義手」
「ああ、これ?こいつは・・・」
と言いかけた貫寺の脳裏には過去の光景が。
「すまない晃作。MYMT=MSS、起動終了」
二刀流の謎の人物がそうつぶやいている。

そんなことは口にせず貫寺は
「色々あんのよ。大人になると。」とごまかし、続けて
「それよりお前あいつらが持ってたラベルの中でハイファイって書いてあるの見なかった?」と質問。
「え?HAIFAI?心当たりないですけど。」
と答える少年の手の平には先ほど剥がれなかったラベルが。
「お、お前、その手のひらのラベルは?」
「いや、剥がれなくなっちゃたんですけど、ヒィーフィーとしか書いてないから何のラベルだか」

「この赤点やろうが!ハイファイって読むんじゃぼけー!」
と叫んだあと、少年に手錠をかける貫寺。
「十五条平太 ラベル違法取引幇助の準現行犯で15時19分ー確保!」


■感想
読み終えてまず思ったのが、つい先日始まった「僕のヒーローアカデミア」と設定がよく似ているということ。
あちらは通常持っている「個性」を主人公が持っていなかったが、同様に「ハイファイクラスタ」では主人公がみんなが当たり前のように使えるラベルをうまく使えないという設定です。

そしてヒーローアカデミアの個性ははっきり言って何でもありですが、ハイファイクラスタは歴史上の実在人物に特定されるため、その能力はある程度現実世界に根付いたものに限られそう。

どちらがうまくいくかは今後のストーリーに関わってくると思いますが、似たような設定のこのマンガが両方残ることはないと思います(その点、先週始まった「ジュウドウズ」と「火ノ丸相撲」にも言えます)。何となくヒーローアカデミアが長期化するとは思えないため、ハイファイクラスタの方に期待してみたいところです。


さて、主人公の能力(アビリティ)ですが、このマンガが以前に一度読み切りで掲載されたときは「YSD-SYIN」でしたが今回「SCRTS」に変わっていました。

おそらく以前は吉田松陰だったのでしょうが、もう少しインパクトの強い「ソクラテス」に変えたのではないでしょうか?

まぁ、どちらにせよそれらの偉人の特徴をどこまで捉え、どう能力として表現していくのか。例えば佐々木小次郎は実際には弾丸をはじき返すことなどできないでしょうが、彼の能力の特徴を捉えているのであれば多少誇張されていたとしたとしても偉人について知る機会ができ良いと思います。


いずれにせよ、面白くなる可能性は秘めているマンガです。正直現在の作者の画力ではもの足りない気もしますが、そこは成長の期待も含めてしばらく見てみたいと思います。


逮捕された少年が次週どうなるのか、まずはその展開に期待ですね。



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